loose usage about DECALmachine
概要
名前の通り画像をデカールに見立ててオブジェクトへ貼り付けるアドオン。 その上でノーマルマップなどをつかって立体的な形状を貼り付けることもでき、オブジェクトへ別のオブジェクトを融合させたような処理もできる。
最大の特色はそれらが非破壊編集となっていること。
デカールを貼り付けたオブジェクトの形状に影響を与えることがなく、モデリング完了後には貼り付けた先のオブジェクトのUVへ合成してテクスチャとして保存できる。
利用したバージョン
blender : 2.83.5
DECALmachine : 1.9.4
既に2.0.0が公開されているので後日更新予定
リファレンス
機能について一言書かれている程度のものが多く、使い方を調べるには動画を参照した方がよい
Youtube - DECALmachine - Documentation
メインのリファレンス。機能毎に動画で説明している。
所感
ハードサーフェイスモデリングというよりは、メカメカしいモデルの作成に向けたアドオンな印象。
kitbashのテクスチャ版みたいな感じで元のオブジェクトへパーツをペタペタ貼り付けることができるので、ディテール後から追加することができる。
利用するのはテクスチャ形式だから、Substanceとかでテクスチャを作成して追加していくこともできる。
欠点
欠点というか、デカールを3Dへ落とし込んだようなアドオンなのでメッシュに対してどうこうするアドオンではない。つまり完全に非破壊なので、メッシュの形状そのものに落とし込むような機能が存在しない。
メッシュそのものを変形させずにノーマルマップやAOマップで対応するため、接写や凹凸が強調させるような視点に弱い。
これはアドオンの欠点というよりはノーマルマップの欠点なので、メッシュを変形させるMESHMachineとの使い分けが重要になってくる。
メッシュを変形させて作業していく機能は作者が作成している別アドオンの MESHMachineを使えと言うことだろう。
初期にしておいた方がいい設定
DECALMachineはデフォルトではコンテキストメニューへは出てこない。
他のアドオンと競合する可能性はあるが、基本的にはインストールした後にアドオンの設定画面でコンテキストメニューを表示させるようにした方が便利。
DECALmachineの基本操作
アドオンをインストールした後にショートカットキー D
でメニューを表示する。
機能紹介
Decals
本アドオンの基本にして最大の機能。対象オブジェクトへデカールを貼り付ける。 使い方は基本操作でデカールを貼り付ける操作を説明しているので割愛。
以下は貼り付けたデカールのノーマルマップの反映タイプ(?)を変更して、デカールの見た目を変える設定となる。
Height
Width
Parallax
視差効果(=ノーマル)を調整する。
仕様により、3D view上でOrthographic(平行投影)を選択している場合は効果が表示されない。 レンダリング時の平行投影では反映される。
AO
Stretch
Slice
Decal機能は画像を元にするタイプだが、Sliceは他のオブジェクトを画像の代わりとして利用する。
名前の通り、オブジェクトのエッジに沿って切れ目のようなデカールを作成する。
プラモ的に言えば、Sliceに使ったオブジェクトのエッジに沿ったモールド(=溝)用のデカールを作成する。
機能の性質上、必ず2つのオブジェクト(スライスされるオブジェクトと、スライスするオブジェクト)が必要となる。
Project
GPanel
Grease Pancilを使って描いたオブジェクトを元にしてデカールを作成する機能。
メッシュ編集しなくてもフリーハンドで形状を作成できるので、かなり便利。
EPanel
メッシュのエッジを元にしてデカールを作成する、GPanelのメッシュ版みたいな機能。
モデリングでエッジに沿ってデカールを作成する時は、GPanelよりもこっちを利用した方が早い。
Matches
デカールへマテリアルを設定する機能。
Panel Cutting
Bake
その名の通り、貼り付けたデカールをテクスチャへベイクする。