loose usage about boxcutter
概要
一言で言えば blenderにbooleanモードを追加する
アドオン。
あるいは non-destructive Edit mode
用アドオン。
矩形を作成してboolean専用のオブジェクトを作成し、既存のオブジェクトへbool処理を連続して行う。
2.7時代から存在するアドオンで、歴史はかなり長い。
長寿アドオンのためかなりドキュメントが充実している。
利用バージョン
blender : 2.83.5
boxcutter : 7.16.15 (Catlin)
アドオンを購入できるサイト
BlenderMarket - Hard Ops / Boxcutter Ultimate Bundle (2.8)
Hard Opsとのバンドル販売版。まとめ買いだとちょっと安い
Gumroad - Hard Ops / Boxcutter Ultimate Bundle (2.8)
Hard Opsとのバンドル販売版。まとめ買いだとちょっと安い
参考サイト
公式ドキュメントに操作方法を説明した動画へのリンクが大量にある
日本語解説サイト
日本語の記事はほぼないが、基本的な操作が載っている下記サイトを見れば使い方は十分理解できる
MODELING HAPPY - BoxCutterの基本的な使い方
所感
blenderは2.8からブーリアンモデリングがかなり脚光を浴びるようになったが、バニラ状態では操作は必ずしもやりやすい状態ではない。
blenderを使ったブーリアンモデリングをする場合、このアドオンを利用することでかなりモデリング時のステップ数を減らすことができる。
欠点
目的に対する機能が十分に備わっているので使う分には問題ないが、良い意味での欠点が存在する。
- 作者によるアップデートがかなり頻繁に実施されているために追いかけるのが大変。
- 作者がアクティブ過ぎて情報量が非常に多い
2.7系時代から連綿と開発が続いているため、ドキュメントなどもこうしたアドオンにしては非常に充実している。
正直、英語が理解できるのであればわざわざ日本語の情報を探すよりも開発者本人のyoutubeチェンネルと公式ドキュメントを参照するだけでこのアドオンに対する大抵の問題は解決する。
反面、開発が非常に活発なので更新頻度が高く、常に最新の情報を追いかけるためにはそれなりに体力が必要になる。
アドオンの起動方法
機能紹介
コマンド覚書
Alt + w
でアドオン起動- 編集中に
x
を押すと、bool処理の方法がdifferent -> slice -> intersect -> inset -> different ...
という風に切り替わる - ナイフツールは
k
- Array機能は
v
tab
で編集中にdot表示Ctrl
押しながらでスナップ機能
基本操作
スナップ機能
編集
編集の基本操作
編集点表示
bool処理切り替え
Edit modeでの編集
スライス(編集中にX)
ベベル(編集中にB)
join(編集中にJ)
Solidify (編集中にT)
ナイフツール(編集中にK)
Array / Radial Array機能(編集中にV)
Mirror機能(編集中に1, 2, 3)
シェイプ変更
BoxCutterは矩形以外の形で編集することもできる。
Circle
Ngon
Custom Shape
Extract あるいは Copy(編集中にY)
バグ?
loose usage about MESHmachine
概要
既存のメッシュを別のメッシュへ埋め込んだり、ベベルの編集に特化したアドオン。
欠点
欠点というよりはアドオンのスタンスで、基本的に Edit mode でのみ機能する。
既存メッシュを埋め込む機能はブーリアン演算の機能だが、メッシュを直接編集するので非破壊編集とはならない。
利用バージョン
blender : 2.83.5
MESHmachine : 0.6.11
リファレンス
動画に比べれば情報量が少ないけれど要点は押さえているので、英語に抵抗なければ参照可能
Youtube - MESHmachine - Documentation
メインのリファレンス。機能別に解説してくれているけど動画数がかなり多いので一気見はお勧めしない。
所感
基本的には面取りやboolean処理、kitbash機能に特化している。対抗馬かかなり多い機能に対するアドオン。
plugによるライブラリ機能については他のアドオンでも独自に同様の機能を実装しているパターンが多いので、複数のアドオンを利用している場合は注意が必要になりそう。
後からベベルのFuse機能がかなり便利なので、面取り作業が多いならば一考の余地あり。
MESHmachineの基本操作
インストールした後に3Dビュー上で Y
キーを押すと、コンテキストメニューを表示するようになる。
object Mode と Edit modeでコンテキストメニューの内容が変わるので注意。
他のアドオン入れていたり、キー設定弄っていたら競合するかもしれない
機能紹介
Change Width
ベベルなどで面取りした後にその傾斜の幅を修正する機能。
ベベルしたメッシュを選択する必要はなく、面選択可能であればコマンド実行可能となっている。
Fuse
このツールで一番使うことになるであろう機能。
一言で言えば 面取り専用Sub-D
。
選択している面のみを対象にして面取りを実行してくれる。
Flatten
選択した面を対象として平坦化する。
面選択バージョンと点選択バージョンがあり、それぞれ微妙に挙動が異なる。
面選択バージョン
点選択バージョン
Unf*ck
選択しているエッジ(とその間)に含まれている頂点のみを利用して再度面取りのような処理をする。
Merge
などのオプションを指定すれば、面取りの取りやめみたいな処理も可能。
Plug
Object modeでのみ実行可能。
パーツ(≒オブジェクト)を指定して、対象となるオブジェクトへ 選択したパーツを差し込む。
挙動としては bool: different の結果に近い。
利点としてはパーツはライブラリ形式で保存できるので再利用しやすいのでkitbashのような使い方ができる。
stash
選択したオブジェクトの形状をそのまま保存し、後から呼び出したりできる機能。
Plugに近いが、Plugと異なりスタック中にも形状の変更ができるので、パーツそのものの再利用がしやすい。
Plugも形状を変更できるが、ライブラリに登録する際に専用の設定が必要。 対するstashはライブラリ登録のようなことはできないので別ファイルへの再利用はしにくいが、登録中にメッシュの編集ができる。 用途によって使い分けが必要そうな機能。
注意点としては、 stashそのものには他のオブジェクトへ干渉する機能はない点。
再利用したいオブジェクトをstashへ登録しても、それを別のオブジェクトと融合させたりしたい場合はPlugやblender デフォルトの bool 機能を利用する必要がある。
作例
作例1
作例2
作例3
loose usage about DECALmachine
概要
名前の通り画像をデカールに見立ててオブジェクトへ貼り付けるアドオン。 その上でノーマルマップなどをつかって立体的な形状を貼り付けることもでき、オブジェクトへ別のオブジェクトを融合させたような処理もできる。
最大の特色はそれらが非破壊編集となっていること。
デカールを貼り付けたオブジェクトの形状に影響を与えることがなく、モデリング完了後には貼り付けた先のオブジェクトのUVへ合成してテクスチャとして保存できる。
利用したバージョン
blender : 2.83.5
DECALmachine : 1.9.4
既に2.0.0が公開されているので後日更新予定
リファレンス
機能について一言書かれている程度のものが多く、使い方を調べるには動画を参照した方がよい
Youtube - DECALmachine - Documentation
メインのリファレンス。機能毎に動画で説明している。
所感
ハードサーフェイスモデリングというよりは、メカメカしいモデルの作成に向けたアドオンな印象。
kitbashのテクスチャ版みたいな感じで元のオブジェクトへパーツをペタペタ貼り付けることができるので、ディテール後から追加することができる。
利用するのはテクスチャ形式だから、Substanceとかでテクスチャを作成して追加していくこともできる。
欠点
欠点というか、デカールを3Dへ落とし込んだようなアドオンなのでメッシュに対してどうこうするアドオンではない。つまり完全に非破壊なので、メッシュの形状そのものに落とし込むような機能が存在しない。
メッシュそのものを変形させずにノーマルマップやAOマップで対応するため、接写や凹凸が強調させるような視点に弱い。
これはアドオンの欠点というよりはノーマルマップの欠点なので、メッシュを変形させるMESHMachineとの使い分けが重要になってくる。
メッシュを変形させて作業していく機能は作者が作成している別アドオンの MESHMachineを使えと言うことだろう。
初期にしておいた方がいい設定
DECALMachineはデフォルトではコンテキストメニューへは出てこない。
他のアドオンと競合する可能性はあるが、基本的にはインストールした後にアドオンの設定画面でコンテキストメニューを表示させるようにした方が便利。
DECALmachineの基本操作
アドオンをインストールした後にショートカットキー D
でメニューを表示する。
機能紹介
Decals
本アドオンの基本にして最大の機能。対象オブジェクトへデカールを貼り付ける。 使い方は基本操作でデカールを貼り付ける操作を説明しているので割愛。
以下は貼り付けたデカールのノーマルマップの反映タイプ(?)を変更して、デカールの見た目を変える設定となる。
Height
Width
Parallax
視差効果(=ノーマル)を調整する。
仕様により、3D view上でOrthographic(平行投影)を選択している場合は効果が表示されない。 レンダリング時の平行投影では反映される。
AO
Stretch
Slice
Decal機能は画像を元にするタイプだが、Sliceは他のオブジェクトを画像の代わりとして利用する。
名前の通り、オブジェクトのエッジに沿って切れ目のようなデカールを作成する。
プラモ的に言えば、Sliceに使ったオブジェクトのエッジに沿ったモールド(=溝)用のデカールを作成する。
機能の性質上、必ず2つのオブジェクト(スライスされるオブジェクトと、スライスするオブジェクト)が必要となる。
Project
GPanel
Grease Pancilを使って描いたオブジェクトを元にしてデカールを作成する機能。
メッシュ編集しなくてもフリーハンドで形状を作成できるので、かなり便利。
EPanel
メッシュのエッジを元にしてデカールを作成する、GPanelのメッシュ版みたいな機能。
モデリングでエッジに沿ってデカールを作成する時は、GPanelよりもこっちを利用した方が早い。
Matches
デカールへマテリアルを設定する機能。
Panel Cutting
Bake
その名の通り、貼り付けたデカールをテクスチャへベイクする。
loose usage about MACHIN3tools
概要
blenderの基本UIを拡張したり、よく使う操作へのショートカットを追加するアドオン。
利用バージョン
blender : 2.83.5
MACHIN3tools : 0.3.15
リファレンス
こちらは希望金額は書いているが、最低金額は0ドルで設定できる
販売ページ。最低金額として1ドルを設定している。 blender marketの仕様で、最低でも1ドル必要だとのこと
動画リンクは多いけどあまり記載がない。動画見てねということなのか、手が回っていないのか・・・
操作方法を知るためのメイン 機能単位ではなくバージョン単位で機能を説明している
基本機能
- バニラのblenderでは便利だがショートカットが用意されていない機能に対する、ショートカット・Pieメニューの割り当て
- メッシュやUVへの整列(Align)機能の拡充
所感
- 基本無料ということを考えれば、バニラでは数ステップ必要な操作を簡略化してくれたりと極めて有用。
- Curveに関連する機能は搭載されていないので、 Curve編集は別途アドオンを搭載する必要がある。
- 問題点としては、けっこうな数のショートカットを登録することになるので他アドオンと競合しやすい。
基本操作(ショートカット編)
すごくながくなったので、ショートカット編とPieメニュー編に分ける
Smart Vert
Merge Last
Connect Paths
Slide Extend
Smart Edge
Toggle Edge
Smart Edge
Smart Face
Clean Up
Focus
Mirror
Align(Objectのみ)
基本操作(Pieメニュー編)
3D View
Image Editor
Image Editorとあるが、UV Editor画面でも有効
Save Pie
Shading Pie
Views Pie
Align Pie
基本設定(3D View)
基本設定(Image Editor)
基準軸設定
Center設定
Align Object